コラム 第1回 :マッサージの有効性について


当社では 洗顔→化粧水→美容液 という順番での3ステップの後に、マッサージやハンドプレスをすることをおすすめしています。
しかし、マッサージについての考え方は 化粧品メーカーの中でも色々とあるようで、消費者の皆様も
マッサージをしたほうが良いのか、しないほうが良いのか、迷っている方も多いのではないでしょうか?

マッサージの効果としては 以下のようなことが挙げられると思います。

1.心理的効果(リラクセーション)

皮膚表面で受けた刺激は皮膚表面にある受容器から神経線維を介して、大脳皮質の感覚野に伝えられ、脳が
「心地よさ」として認識します。

2.血行促進

マッサージを行うことで皮膚の血流は増加し、細胞へ 栄養素と酸素を送り届けやすくなります。
よって、細胞の新陳代謝を高めることになりますので、皮膚細胞の活性化につながります。
反対に、血流が滞ると いつまでも老廃物や二酸化炭素がリンパ液(細胞と細胞の間にある液)から血液に回収されなくなってしまいます。

むくみ」は組織に水分がたまっている状態のことで、疲れや血行不良、塩分のとりすぎ、肝臓や腎臓の機能障害によって起こるものですが、血行不良によって起こるむくみは マッサージによって改善することができます。

くま」は目のまわりの皮膚の血流停滞と色素沈着、目の周りの皮膚が薄いので色素沈着するとそれが目立ってしまうことに原因がありますが、血流停滞によるものはマッサージで改善することができます。

3.皮脂を出やすくする。

マッサージをすることによって、皮脂腺の中に元々ある皮脂が肌の表面に出やすくなります。
ですから冬場など皮脂があまり出なくてお肌の乾燥に悩んでいる方には 是非ともマッサージをおすすめしたい
です。

4.自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスを整える

「交感神経」「副交感神経」という言葉をよく耳にすると思いますが、この2種類は 意志とは無関係に植物的な機能をする神経のことで、皮膚を含め、あらゆる器官に配置されています。
交感神経は車にたとえるならアクセル、副交感神経はブレーキの役割で、この両者がバランスが取れなくなったのが「自律神経失調症」と呼ばれる症状です。
交感神経が緊張した状態では 心拍数の増加、血管は収縮、発汗が促進され、消化管の活動低下といった状態になりますが、マッサージをすることによって心拍数の低下や精神発汗の減少、血流量の調節効果、すなわち皮膚温度が低い場合にはマッサージによって皮膚温度が上昇し、赤ら顔のように皮膚温度が高い場合には マッサージによって皮膚温度が低下するという、ただ血行を促進するというだけでなく、血流量を適切に調節する効果があることが分かっているんです。ですから マッサージは自律神経のバランスを整えるのにも有効・・・といえるのではないでしょうか。

もちろん、マッサージが適さない人や場合もあって、下記にあてはまるような方は マッサージを避けたほうがいいです。
アトピーの方
●皮膚にほてりや痒みがある方
●吹き出物が出来ている箇所
●既往疾患のある方や服薬中の方
●生理中の方
●妊娠初期の方
●食後すぐや激しい運動をした直後


当社の化粧品も 化粧水や美容液をつけた後にマッサージを併用するのとしないのとでは、浸透力や浸透の速さが違う・・・と感じる方が多いようです。
皆さんも 日ごろのお手入れに マッサージを取り入れてみませんか?