Q&A | 無添加化粧品・BBクリームのグローバルビューティーコスメティクス

Global Beauty Cosmetics についてのご質問・疑問に回答します。

Q1. なぜパラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤を使用しないのですか?
Q2. なぜコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸塩をできるだけ使用しないというポリシーを作ったのですか?
Q3. 防腐剤を使用していないのに化粧品が常温で保存でき、腐敗しないのは何故ですか?
Q4. 洗顔石けんに使われているのが「牛脂」主体の石けん素地とありますが、牛脂はBSEや手作り石けん派の方にはイメージが良くないのに、あえて牛脂にしているのは何故ですか。
Q5. Global Beauty Cosmetics の「シンプル スリーステップ スキンケア」の意味を教えてください。
Q6. 化粧水の中に「オレンジ果実水」が入っていますが、「光毒性」の問題はないでしょうか?
Q7. 美容液の独特の香りが苦手なのですが、美容液に精油を混ぜて使用してもよいでしょうか ?
Q8. BBクリームにはナノサイズの酸化チタンは使用していますか?
Q9. なぜ酸化チタンの"表面処理"が重要なのですか?

Q1. なぜパラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤を使用しないのですか?
A1. パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は 化合物としての親油性,親水性バランス(油水分配係数と言います)が ちょうど経皮吸収されやすいものとなっており、しかも低分子であるため、角質層のバリアを容易に通過して経皮吸収されやすいのです。経皮吸収された防腐剤は毛細血管から肝臓に運ばれ、胆汁に移行、小腸から大腸を経て糞になって排出されたり、小腸から吸収されたものはその後腎臓から尿となって排出されることが確認されています。体内に吸収されてもその後排出されれば問題ないのでは・・・?という考え方もあるのでしょうが、パラベンについては動物実験等で内分泌撹乱作用の可能性も指摘されています。
化粧品は毎日使うものですから、経皮吸収してほしくないような成分を使いたくない、という当社のポリシーに基づいて、パラベンやフェノキシエタノールを添加しない化粧品を作りました。

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Q2. なぜコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸塩をできるだけ使用しないというポリシーを作ったのですか?
A2. コラーゲンもエラスチンもヒアルロン酸も肌の真皮に存在するものですから、一見、これらの成分が配合されていると聞くと、それによって肌のハリが改善しそうなイメージを持たれてがちです。しかしこれらの成分は通常、分子量が数十万から数百万であって、角層の表面に膜をはったように留まるだけなのです。健康な肌(バリア機能が正常に働いている肌)であれば、経皮吸収できる分子量は約1000以下と言われています。アトピーなどバリア機能が低下した肌では数万の分子量のものでも経皮吸収してしまいますが、バリア機能が低下した健康でない肌でようやく、最近登場している分子量数万の低分子コラーゲンのものが角層内部に浸透できることになります。しかし、そのようにバリア機能が低下した肌状態でコラーゲンが角層(角質層)内部に入ってしまうのは大いにトラブルの元になります。
健康な肌では吸収できないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの高分子保湿剤は 化粧品に配合されている程度の量では 角層の上に 本当に薄く破れやすい膜をはることしかできませんから、「保湿剤」としての効果しか発揮しない上に、その効果も低いものになります。しかし保湿剤の中では比較的高価なこれらの成分は 化粧品メーカーサイドで「高級イメージ」を演出する為に、意図して使われる成分ですから、結果的に価格を吊り上げてしまうことにつながるのです。当社の化粧品では 実際の保湿剤としての優秀性よりも、イメージが先行しているコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの保湿剤は できるだけ使用せず、保湿剤としてもっと優秀と思われるものはいくつもあるので、それらを積極的に使用するという方針で処方設計をしているのです。

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Q3. 防腐剤を使用していないのに化粧品が常温で保存でき、腐敗しないのは何故ですか?
A3. 企業秘密もありますので、詳しくは申し上げられませんが、当社では 植物由来の抗菌成分を活用することにより、「防腐剤」を添加しなくても未開封で3年間、開封後も2ヶ月間保管できる化粧品を作りました。また、保湿剤の中には 使用することで 雑菌の繁殖を抑える効果のあるものがいくつかありますので、それらを積極的に活用することで、防腐剤無添加であっても腐敗しない化粧品を作り上げることが出来たのです。

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Q4. 洗顔石けんに使われているのが「牛脂」主体の石けん素地とありますが、牛脂はBSEや手作り石けん派の方にはイメージが良くないのに、あえて牛脂にしているのは何故ですか?
A4. 石けんを作る原材料の油脂としても、また、環境の保護の為にも 牛脂が最適だからです。
牛脂はBSEの発生以降、石けんの原料としてはほとんど使われなくなってしまいましたが、これは非常に残念なことです。
まず、BSEについてですが、石けんを作る工程では 高温・高アルカリで油脂を加水分解しますので、プリオンがもし混じっていたとしてもその過程で必ず失活してしまいます。ですから、石けんに使われる牛脂にBSEのリスクは全くございません。
詳しくはこちらのサイトにも述べられています。


また、BSE問題以降、食品、化粧品、石けん業界では 牛脂を避けてパーム油に切り替える業者が多く現れ、その結果パーム油の需要が急激に伸び、東南アジア等で熱帯雨林を伐採してパーム農園に変え、パーム油の生産を大幅に増やすということをした為、それによってオランウータンの生存場所が奪われるという、一種の環境破壊も起きています。牛脂は元々、牛脂を採るために牛を殺傷しているのではなく、あくまで「食用」の牛肉として解体して得られた油脂を石けん用や化粧品原料用として活用していたものですから、環境にとっても優しい原料なのです。
牛脂はまた、石けんの油脂としては非常に優秀で、昔から 牛脂:ヤシ油=8:2あるいは7:3の原料は石けん油脂の「黄金比」と呼ばれ、泡立ち、泡質、汚れ落ちや肌への優しさといった点で最高だと言われてきました。当社で使用している石けんの原料油脂は まさに牛脂:ヤシ油=8:2の「黄金比」の石けんです。
この牛脂主体の石けんは 皮脂汚れを良く落とし、できるだけ落として欲しくない角層細胞間脂質は落としにくい・・・という理想の「選択洗浄性」を持った石けんなのです。(詳しくは私が監修として参加している下記のサイトをご覧下さい。)
石けん百貨姉妹サイト「読んで美に効く基礎知識」
「お肌の保湿力キープのために出来ること・・・って?」

当社の石けんは キメ細かくクリーミィーな泡立ちで汚れはしっかりと落としながら、洗った後のつっぱり感の少ない、快適な使い心地の石けんとなっておりますので、その使用感を是非お楽しみ下さい。

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Q5. Global Beauty Cosmetics の「シンプル スリーステップ スキンケア」の意味を教えてください。
A5. 当社では 石けんでの洗顔から始まり、増粘剤の入っていないとろみのない化粧水をつけ保湿、その後、乳液タイプの美容液で保護する「シンプル スリーステップ スキンケア」を謳っています。
この方法がどんなに理にかなったものであるか、私たちの肌の構造や機能を考えたときに、そこに答えがあります。

    まず洗顔の重要性についてですが、肌はターンオーバーによって新しい細胞に生まれ変わることはできますが、物理的に全く何もしなければ、自分だけの力で汚れを落とすことだけはできません。毛穴からは皮脂や汗が出てそれが肌を覆い、角層の水分蒸発を防いだり肌を弱酸性に保ったりして雑菌の繁殖を防いでいますが、常に露出した顔の上を覆う皮脂は 埃や花粉などの物質も吸着してしまい、また、古くなった皮脂をそのままにしておくと酸化してコメドやニキビの原因となってしまいます。また、お肌にメイクをしている場合は 余計にそれを落とさないと毛穴に詰まったりしてトラブルの元になります。
石けんは肌の洗浄料としては最適で、pH9〜10のアルカリで角質を柔軟にし、角質が厚くなるのを防ぐことができます。このような性質はニキビやコメドのできやすい方に最適であり、また、肌は年齢を重ねると 一番上の角質層は厚くなって「透明感」がなくなり、その下は薄くなって「ハリ」がなくなってくるという肌の変化が現れます。、石けんで毎日1回、洗浄することにより、角質の肥厚はなくなり、角層が分厚くなることで肌の明度が低下して暗くなるのを防ぐことができるのです。

洗顔の後はすぐにローションをつけるのがとても重要です。
Global Beauty Cosmeticsのローションには増粘剤が入っておらず、とろみのないサラサラな化粧水となっていますが、肌の構造を考えればお分かりいただけるように、ヒトの肌は皮脂と汗が乳化してできた天然のクリームである「皮脂膜」が肌の上を覆って保護しているのであって、増粘剤のような高分子の膜が角層を覆っているわけではないのです。また、増粘剤が添加された化粧水や美容液を使った時に最初は独特のねっとり感やしっとり感を感じますが、化粧水や美容液に添加されている程度の増粘剤の量では 肌に均一にラップのような強靭な膜を貼ることはできませんので、増粘剤の添加程度で、肌からの水分の蒸発が防げるわけではないのです。ですから、つけてから少し時間が経って、化粧水や美容液の水分が蒸発したときに、乾燥した薄いフィルムが肌の上に乗っているような、独特の肌の「ツッパリ感」だけを感じることになります。
Global Beauty Cosmetics のローションには増粘剤が入っておらず、アミノ酸やトレハロースなどの保湿成分で保湿するという処方設計にしております。
ですから お使い頂ければ分かりますが、特有の”皮膜感”や”つっぱり感”を感じることなく、「さらっとしているのに、ちゃんと潤っている」という感覚を持っていただける化粧水となっております。

次に 化粧水の後、乳液タイプの美容液で保護するという考え方ですが、これも肌本来の機能を考えれば理想のお手入れ方法といえます。
シンプルなスキンケアを好まれる方の中には 化粧水のあとは「オイルで蓋をする」というお手入れ方法をやっている方がたくさんおられますが、皮脂膜は「油」だけでなく汗(水分)も混じった、油の中に水が分散している状態の「乳化物」となっています。これは汗をよくかく夏場だけでなく、汗をかいていると感じない時期でも「不感知蒸泄」といって、皮膚はある程度の汗をかいており、これが コレステロールなど細胞間脂質の中の天然乳化作用をもつ物質の存在によって乳化されて皮脂となっています。ですから、ただ油成分だけを肌の上に乗せて保護・・・というよりは油分と水分が両方入って乳化された乳化物を肌の上に乗せて保護することのほうが肌本来の構造と機能を考えると、まさに理想的なお手入れ方法と言えるのです。




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Q6. 化粧水の中に「オレンジ果実水」が入っていますが、「光毒性」の問題はないでしょうか?
 柑橘類の精油には果皮の部分に「フロクマリン」類が含まれているものが多く、これは光毒性がある物質です。(ちなみに、「クマリン」はフロクマリンと違って光毒性はないとされています。)

精油には「圧搾法」で作られるものと「蒸留法」で作られるものとがあって、そのまま絞る「圧搾法」で作られる
精油にはフロクマリンが含まれてしまいます。
蒸留法で製造されるものは 蒸留した「残渣」のほうにフロクマリンが残り、採取したもの(精油)には含まれませんので光毒性の問題はございません。

当社が使用している「オレンジ果実水」は オーガニックで栽培したオレンジの果実を蒸留して採取し上から油層、その下に水層という具合に、2層に分かれて取れたもののうち、上の油層(精油)の部分ではなく、その下の水層の部分が原料となっています。
ですから、採取しているのが もともとフロクマリンが含まれる柑橘類の「精油」の部分ではないということと、仮に若干含まれたとしても、蒸留の過程で除去されておりますので、全く問題ございません。

ですから、日中でも どうぞご安心してお使いください。

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Q7.美容液の独特の香りが苦手なのですが、美容液に精油を混ぜて使用してもよいでしょうか ?
当社の化粧品は無香料の為、独特の香りがございます。
特に乳液タイプの美容液「ボタニカルエマルジョン」の配合成分の香りは独特ですので、お客様によっては この香りが苦手な方もいらっしゃるようです。
原液でお肌につけてもお客様のお肌にトラブルにならないような精油(ラベンダーやティートリー等)が もしございましたら、ご使用直前に精油1滴と美容液を、手のひらの上で混ぜてご使用頂くことも可能です。
※どの精油をご使用になる場合でも、あらかじめ精油「原液」をお肌につけても問題のないことをご確認の上、お試しください。
あらかじめ容器の中で混ぜて作り置きおくことはおやめください。
エマルジョンが分離したり、精油が古くなって酸化したような場合は それを混ぜることで「ボタニカルエマルジョン」の配合成分まで酸化してしまうことがございます。

.Q8.BBクリームにはナノサイズの酸化チタンは使用していますか?
はい、当社では 白浮きせずに高い紫外線防止効果を出し、且つ毛穴等の肌の欠点をナチュラルにカバーするため、シリカで表面処理をして不活性にしたナノサイズ(20nm)の酸化チタンと通常の顔料サイズの酸化チタン(0.2〜0.3μm)を併用しております。
ナノ粒子の中でも酸化チタンは使用されてきた歴史も古く、安全性の試験が最も行われているものです。
現在得られている知見では 化粧品のように皮膚の上から塗りこむ用途では、毛孔や角質層の上部に粒子が留まり、角質層よりも下の層にナノサイズの酸化チタンが移行することはございません。
ナノサイズの粒子の安全性について不安な方は 当社化粧品の開発者が書いたブログ記事「ナノ粒子のリスクをどう考えるか」、「ナノ粒子のリスクをどう考えるか(2)」をご覧ください。

Q9.なぜ酸化チタンの"表面処理"が重要なのですか?
酸化チタンには「光触媒」という性質がございます。
これは太陽や蛍光灯などの光で活性化し、顔料の表面で強力な酸化力を発揮し、有機物を分解するという作用です。このことを利用して家の外壁などの汚れを分解する目的に使われる場合は有用ですが、化粧品として肌の上に塗った顔料にそのような有機物分解作用があるのは好ましくないことになります。
酸化チタンには結晶構造から、「ルチル型」と「アナターゼ型」があり、化粧品に使用される顔料は 光触媒作用の小さいルチル型のものが使用されています。
しかし、ルチル型であっても 日焼け止めに使用される顔料(酸化チタン、酸化亜鉛)のように、粒子が細かくなれば 表面活性が高まりますので、当社はシリカで表面処理をした微粒子酸化チタンのみを使用しており、お客様に酸化チタンの粒子径の情報も公開しております。
多くの化粧品メーカーは不活性なシリコーン化合物で表面処理した酸化チタンを使用しているところが多いです。しかし、自然派化粧品、ナチュラルコスメメーカーの中には シリコーンを使用しないというポリシーから、表面処理をしていない微粒子酸化チタン、酸化亜鉛を使用しているところもございます。
また、お客様が「全成分」を見ただけでは 表面処理の有無については判別が付かず、メーカーに別途質問をしないと、表面処理されたものを使用しているかどうかが分からない状態となっております。
当社は お客様に積極的に成分の情報を開示することを心がけておりますので、公式サイトに BBクリームに使用している酸化チタンの粒子径、表面処理剤の情報も含めて、掲載しております。

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