コラム 第4回 :お肌のうるおいキープの鍵は「細胞間脂質」にあり

ちょっと昔の皮膚科学では お肌のうるおいの鍵は お肌の表面を覆っている「皮脂膜」と角質細胞(角層細胞)の中にあるNMF(Natural Moisturinzing Factor)の2つだとと言われていて、そのように書かれている書籍が多かったのですが、最近は 皮脂膜よりも 角層細胞間脂質の役割に注目が集まっています。


角層細胞間脂質とは 角層細胞の間を埋めるように存在する脂質のこと。

よくレンガとモルタルやレンガとセメントの関係に例えられます。(もちろん「レンガ」が

角層細胞で「モルタル」や「セメント」が細胞間脂質となります。)


この細胞間脂質は 
セラミド(50)、脂肪酸(20)、コレステロールエステル(15)、コレステロール(10)、糖脂質(5%)という成分で構成されており、角層(角質層)の下の「顆粒層」にある層板顆粒内に蓄積され、それが角層に移行するときに細胞外に分泌され、細胞間脂質へと変化するのです。


この細胞間脂質は 肌のバリア機能にとって、とても重要な成分。

下図のように「マッチ棒」の模式図がよく使用されますが、マッチ棒の丸い頭の部分が親水性になっており、軸の部分が疎水性になっていて、これが規則正しく並んでいます。


親水性の部分は その下にある親水性の部分との間に、サンドイッチのように、水分を保持することができるのです。

これが 角層のうるおいをキープする上でとても大事であり、また 表皮の「バリア機能」となっています。




しかし、細胞間脂質の主成分、セラミドは 残念ながら 年齢と共に 少なくなっていきます。

50代のセラミド量は20代の約半分に・・・。

だから、年齢と共に お肌が乾燥しやすくなるんですね。

また、アトピー性皮膚炎の方も 肌がセラミドを作り出す力が弱くなっていますので、バリア機能が低下した状態となっています。化粧品でアトピーそのものを治すことはできませんし、そのようなことを謳うこともできませんが、
セラミド配合の乳液やクリームをアトピー性皮膚炎の方が使うことは 現在は多くの皮膚科医も薦めていることが多いようです。 

Global Beautyの化粧水、美容液は「NMF」と「細胞間脂質」の働きをサポートするための化粧品
Global Beautyのスキンケアは 美容液の「ボタニカルエマルジョン」に、セラミド(コメ由来のグルコシルセラミド)フィトステロールエステル(植物性ステロールのオレイン酸フィトステリル。動物性のコレステロールの代わりに配合したものです)脂肪酸(酸化しにくいステアリン酸)、リン脂質(レシチン。細胞膜の主成分)といった成分を配合しています。
これらの成分を配合したのはしたのは 年齢と共に減っていく、細胞間脂質の働きを助ける為です。
細胞間脂質は セラミド、脂肪酸、コレステロールエステル、コレステロール、糖脂質という組成になっていることは上でご説明した通りです。


また、化粧水の「スキンローション」には NMFにも含まれている保湿成分の乳酸塩やピロリドンカルボン酸、アミノ酸類を配合しました。

洗顔でしっかりとメイクやお肌の表面の汚れ、古い角質を落とした後、「スキンローション」をつけることで(洗顔によって)失われたNMFの働きをサポート、その後、「ボタニカルエマルジョン」で細胞間脂質の働きをサポート・・・という流れでスキンケアを行うものなのです。

あまり意味の無いイメージだけの成分や高級感を演出するためだけの成分は配合せず、お肌の本来の働きを見つめて研究開発したスキンケア・・・それがGlobal Beautyの化粧品です。