コラム 第13回 :「大人ニキビ」とその対策

最近、『大人ニキビ』や吹き出物に悩んでいる女性が増えているように思います。
大人ニキビ(アダルトニキビ)というのは 20歳以上で出来るニキビのこと。

思春期のニキビが 基本的には 皮脂分泌が過剰になることで出来るのに対し、大人のニキビは原因が
複雑です。

ストレス、睡眠不足、不規則な生活、偏った食生活、不適切な化粧品の使用など。

思春期ニキビが 顔全体、特に額、鼻、頬にたくさんできることが多いのに対し、
大人ニキビは 口や顎の周囲に ボツッと1個、大きいものができる場合が多いですね。

また、思春期ニキビの場合、できやすい肌質の方は 脂性肌 なのですけど、大人ニキビの場合は「脂性肌」「混合肌」だけではなく、「乾燥肌」だと自覚している方もかなり多いのです。

原因が複雑なだけに、化粧品だけでは 対処がしにくいのが 大人ニキビや吹き出物 なのですが、ニキビにお悩みの方に、普段の生活や化粧品のご使用法で、注意点をいくつか挙げてみたいと思います。

まずは スキンケアやメイクで気を付けることは 油分の膜で保護することよりも 水分や保湿成分をたっぷり与えることです。

乾燥肌の方は オイルや、油分の多い化粧品をたっぷり使用してお肌を保護されている方が多いと思いますが、皮脂が毛孔に詰まっている という点では 大人ニキビも思春期ニキビも変わらないのです。

油分の多い化粧品を全く使用するな、というわけではありませんが、化粧水で水分をたっぷり与えることを より重視して お肌が乾燥するたびごとに 何度も化粧水をつけ、油分を与えるのは少量のみにしてください。

特に動植物油を与えた場合、 脂肪酸とグリセリンが結合したもの(トリグリセリド)が主成分となっていますが、これは皮膚の上にいる常在菌の餌となって分解されやすいです。

思春期ニキビ、大人ニキビも含めて、ニキビや吹き出物ができやすい方にとって 使用しても 問題のない油分としては スクワランをおすすめしたいです。

洗顔については 石けん洗顔をおすすめしますが、石けん選びや使い方が不適切だと、余計にニキビを悪化させることになります。

ニキビやコメドができやすい方には手作り石鹸のような「コールドプロセス製法」の石けんはおすすめできないこと、また、オリープ油主体の石けんも 好ましくないことは 以前のコラム記事でご紹介していますので、是非 ご一読ください。

日中は 紫外線にも気をつけてください。
皮脂を酸化させ過酸化脂質を作り、それがかゆみや炎症、ニキビ悪化の原因となります。
また、皮脂の中に含まれるスクワレンが紫外線で酸化されてできたスクワレンハイドロパーオキサイドは皮膚を老化させます。

紫外線防御のために日焼け止めを必要な分だけつけることは おすすめできますが、物理的防御(日傘や帽子)を必ず併用し、油分や顔料の多いメイク製品を何重にも塗り重ねるようなメイクは避けてください。

食生活 について、ニキビや吹き出物のできやすい方が 意識して摂取したいのは ビタミンB群です。(ビタミンB2、B6、ナイアシン、パントテン酸)これらは脂質の代謝に関わっているビタミンで、不足すると脂漏性皮膚炎や皮膚が敏感になるなど、数々の皮膚トラブルを起こします。
食事で十分摂取できていないという方は サプリメントを取るのもよいでしょう。

次に「ストレス」とニキビの関係についてですが、ストレスを感じると、防御のために 副腎皮質ホルモンが
多く分泌されるようになりますが、このとき 男性ホルモンの分泌も多くなります。
男性ホルモンで皮脂の分泌が増えますから、ニキビや吹き出物ができやすくなります。

女性の場合、生理の周期でもニキビや吹き出物ができやすい時期があります。
排卵日から次の生理までの「黄体期」は 黄体ホルモンの影響で皮脂分泌が増えるのです。

この時期に 新しい化粧品を試したりすると、ニキビや吹き出物が出来て、「この化粧品は私に合わない」等と思いがちですが、試す時期が悪かった ということも大いに考えられます。

無添加化粧品Global Beautyは あくまで「化粧品」なので、薬事法上、ニキビに対する効果はうたえません。
ですが、ニキビや吹き出物ができやすいお客様には特に多く支持されています。
お客様おひとりおひとりにお悩みを伺い、化粧品をご購入されるかどうかは関係なく、できる限りのアドバイスを行っていますので、その姿勢もご評価いただいているのかな、と嬉しく思っております。